なるべく早く運転免許がほしいという理由で合宿免許を検討している方はいらっしゃいませんか?
漠然と合宿免許なら最短で運転免許が取得できると考えてはいませんか?
確かに合宿免許であれば概ね短い期間で運転免許の取得を実現することができるでしょう。
しかし注意すべきこともあります。
合宿免許の検討をしている人の中には「合宿免許なら最短で免許がとれる」と言う方もいらっしゃいますが、本当にそうでしょうか?実はここには注意すべき点があります。
合宿免許を利用して運転免許を最短で取得するにあたって注意すべきポイントをしっかりチェックした上で検討することをオススメします。
最短日数はどのくらい?
合宿免許について調べているとよく「AT最短14日間、MT最短16日間」というキーワードを目にしますが、これは厳密には「AT最短13泊14日間、MT最短15泊16日間」という意味です。
これは日本の指定自動車教習所(国の認定を受けている教習所)において、決められたルールで教習を進め、決められた時限の授業を受け、決められた試験を一発で合格することが前提となります。(指定自動車教習所ってなんだ?と思う方は「合宿免許の基礎知識 教習所について」をご覧ください)
つまり指定自動車教習所の行う合宿免許サービスにおいては国の基準に従ったカリキュラムを組む必要があることから、AT車であれば13泊14日間、MT車であれば15泊16日間という日数を下回って教習所を卒業することはできないということになります。
合宿免許であっても常に最短日数とは限らない
この点については重要なことでありながら見落としている方が結構いらっしゃいます。
日本の指定自動車教習所の教習制度では総授業時限数はどこの教習所に行っても同じです。
しかし教習所が設定する入校日(教習所に入校できる日)によっては仮免許試験日にあたる日が仮免許証の発行機関や発行窓口の休日にぶつかってしまう事があり、仮免許証の発行ができない日が発生する場合もあります。
このような時にはいわゆる最短日数で卒業ができないという事になります。
また、都道府県によって仮免許証の発行可能日が異なることがあり、その場合入校可能日についても違いが生じることもあります。
上記を踏まえて各合宿免許教習所をよくチェックしてみてください。
教習所によっては「AT最短15日、MT最短17日」となっていたり、それ以上の日数が必要な教習所もあったりすることに気づくと思います。
この部分についてはわりとすぐに気付くことができると思います。
では「各教習所が設定している最短日数は、常にその日数で卒業可能なのか」というと、実は答えは「NO」となります。
なぜでしょうか?それは入校する日程によってカリキュラムを進められる条件が変わってしまうからです。
例えば、「入校してから最短で授業を進めた時に仮免試験の日が仮免許証の発行ができない日にぶつかってしまった」ということや、もっとイメージしやすい例では「合宿期間中に年末年始が入ってしまう」ということなどが発生する場合があるのです。
これらの場合、入校日と卒業予定日をよく見て数えてみると、実際には表記されている最短日数以上日数が掛かる場合があります。
本当に最短での卒業を目指すならこういった点にも注意が必要です。
最短で卒業できるという条件は合宿免許の専売特許?
「最短で教習所を卒業するには合宿免許しかない」と考えている方をよく見ますが本当にそうなのでしょうか?
実は通学教習所でも「短期取得コース」というものを設けている場合があります。
例えば教習所が定休日を設けておらず、仮免許証の発行タイミングが合えば合宿免許と同じ日数で修了することは理論上可能です。(実際私が知っている範囲では定休日のある教習所の短期取得コースしか見ていないので、早くても合宿免許の最短より1日~2日程度日程が長くなるものでした)
つまり通学教習所であっても合宿免許並みにスピーディーに教習所を卒業することは可能です。
以上のことから「とにかく早く免許を取りたいから合宿免許に行こう」と短絡的に考えるより、自分に合った教習スタイルは合宿か通学かをよく検討し、そのうえで教習所に申込みをすることが一番後悔のない「短期間で免許を取得する為の教習所選び」と言うことができそうです。