教習所を卒業すれば免許がもらえると思っている人はいませんか?
実は「これから教習所に行く人」の中には結構多くの方がこのように考えている場合があります。
しかし実際にはそうはいきません。
教習所を卒業してもまだまだ油断はできないのです。
そうです。最終試験(学科のみ)があるのです。
これをご自分の住民票登録地の運転免許試験場で受験して合格したのちにようやく運転免許証がもらえるのです。
それでは具体的に教習所を卒業した後にどのようなことをするのか?
今回はその点を書こうと思います。
指定自動車教習所を卒業してもらえるのは「運転免許」ではなく「卒業証明書」
前述のように教習所を卒業すると運転免許がもらえるわけではないのですが、その代わりに指定自動車教習所を卒業すると「卒業証明書」をもらう事が出来ます。
この証明書を持っていることで運転免許試験場における試験のうち「実地試験(車の運転技術を見る技能試験)」が免除されることになります。
つまり「実車の運転の試験」は免除されて学科試験に合格さえすれば運転免許が交付されることになるのです。
合宿免許に参加する方(通学でも同じですが)が指定自動車教習所に何をもらうために教習を受けに行くかと言うと、正確には「卒業証明書」ということになります。
そして指定自動車教習所が発行する卒業証明書を持っていることで大きな特典を得ることができるのです。
それが「実車による技能試験の免除」なのです。
それではここで、卒業後に試験を受けるに当たりいくつか注意点を確認しましょう。
卒業証明書には有効期限がある(教習所卒業後の注意点)
実は卒業証明書には有効期限があります。この有効期限は1年間なのですが、「時間に余裕があるからあとまわし」にしてしまうと悲惨な目に合う事があります。
一番悲惨なことは有効期限が切れてしまう事。
こうなってはもう一度教習所に行くか、教習所に行かないのであれば運転試験場で仮免技能試験、仮免学科試験に合格して一定の講習を受講したうえで、技能試験、学科試験を受けて合格する必要があります。
これらの試験はかなり難しいと言われており、現実的には1回で合格するのは相当な努力が必要になりそうです。
また、別途時間も費用も掛かるのです。
また、卒業証明書の有効期限が切れていなくても、卒業から時間が空いてしまうとせっかく勉強してきたことを忘れてしまいます。
実は指定自動車教習所で行われる「効果測定(学科試験)」は実際の試験場で出題される問題より難しめに作られていることがあります。
なぜかと言うと本試験に落ちにくくする狙いがある為です。
つまり、指定自動車教習所の効果測定に合格したうえで教習所を卒業した直後であれば「学科試験に対する知識・能力が高い」状態にあると言う事も出来、試験場での本試験にも1回で合格しやすい傾向があるのです。
しかし卒業から時間が空いてしまうとこの能力が落ちてしまい、もう一度しっかり復習しなおすという時間が必要になるのです。
さらに卒業から時間をおいて運転免許を取ることの弊害がもう一つあります。
それは「運転技術が落ちてしまう」という事です。「運転免許を取るなら田舎と都会どっちがいい?」のまとめにも書きましたが早い人では運転をしなくなってから6か月程度で運転ができなくなる場合があるのです。
これらの理由から卒業証明書の有効期限が1年あるからといって、のんびりせずに少しでも早く試験を受けて運転免許を取得したほうが良いのです。
住民票所在地の試験場で適性検査と学科試験を受ける
まずは自分の住民票所在地の免許センター(試験場)がどこなのかを調べましょう。(教習所を卒業するときにも説明があるかもしれません)
自分が試験を受けるべき試験会場がわかったら試験を受けに行くだけです。
ただし忘れずに持って行かなくてはいけないものがあります。
以下をチェックしてください。
日本国籍で免許を持っていない方の持ち物
受験手数料 | 1,750円 |
免許証交付手数料 | 2,050円 |
卒業証明書 | 教習所からもらったもの |
本人確認書類(見せるだけです) | 健康保険証、マイナンバーカード、パスポート、在留カード、特別永住者証明書等 |
写真 | 縦3センチ、横2.4センチのものを1枚 帽子やサングラスを身に着けているものはNGで、胸から上の部分が写っていて背景の無いもので、6か月以内に撮影したもの |
日本国籍をもたない方の持ち物
受験手数料 | 1,750円 |
免許証交付手数料 | 2,050円 |
卒業証明書 | 教習所からもらったもの |
旅券等(見せるだけです) | 外務省の発行する身分証明書又は権限のある機関が発行する身分を証明する書類 |
本人確認書類(見せるだけです) | 健康保険証、マイナンバーカード、パスポート、在留カード、特別永住者証明書等 |
写真 | 縦3センチ、横2.4センチのものを1枚 帽子やサングラスを身に着けているものはNGで、胸から上の部分が写っていて背景の無いもので、6か月以内に撮影したもの |
免許申請上の住所に関し、居住地に滞在していることを証明する書類 | 寄宿先の世帯主やホテルの支配人の証明書 |
免許証をお持ちの方
受験手数料 | 1,750円 |
免許証交付手数料 | 2,050円 |
卒業証明書 | 教習所からもらったもの |
免許証 | 原付や2輪免許等 |
写真 | 縦3センチ、横2.4センチのものを1枚 帽子やサングラスを身に着けているものはNGで、胸から上の部分が写っていて背景の無いもので、6か月以内に撮影したもの |
これらのものを忘れてしまうと試験を受けることが出来ないので気を付けてください。
試験当日は何をするのか?
まずは自分が行く予定の試験場の試験日や受付時間を確認してください。
確認すると試験の受付時間や試験開始時間などが記載されていると思います。
この時間に間に合うように準備をしましょう。
さて、試験場に着いたらまずは運転免許申請書に記入をし、持参した写真を貼りつけてください。
申請書は案内係に聞くか、案内表示などを見ればどこにあるかはわかるはずです。
次に受験料を窓口に支払い、視力の検査に進みます。
ちなみにここまでの一連の作業については現地で案内される通りに動いていればうまいこと作業が進む(手続きをするたびに「次は〇番窓口に行ってください」というような案内があることが多い)ので難しく考える必要はないでしょう。
流れ作業をこなし、案内されるままに動いていれば試験会場にたどり着くでしょう。
指定の場所で受験票をもらったら会場に入って試験の開始を待ちます。
開始までの時間は自習していることができると思うので、これまで勉強してきたものを読み返しましょう。
試験が開始されたら落ち着いて回答しましょう。
集中していると気付かないかもしれませんが、恐らく試験を受けている間に前方の黒板やホワイトボード等に合格発表の時間が書かれると思います。
これは受験する試験場や受験する人数によって若干違いがあるかもしれませんが大きく変わることはないでしょう。
無事合格すれば免許証を受け取るまでの流れについて説明があります。
早ければその日のうちに運転免許を受け取ることができるのですぐにでも運転免許を持つことができますよ。
これで立派なドライバーが世の中に1人増えたという事になります。
安全運転を心がけて楽しいドライバーズライフをお楽しみください!