合宿免許の基礎知識 【教習内容について】

 

合宿免許について調べていると「最短日数」という言葉をよく目にすると思います。なぜ最短日数で卒業できるのか?

なぜなら合宿免許はお客様のスケジュールを長期間(教習所により若干異なることがありますが、ATなら最短14日、MTなら最短16日)にわたりコントロールさせていただくことが前提になる「完全滞在型」の教習サービスなので、滞在期間中は教習所の営業時間内であればどのような形にもカリキュラムを組むことができるからです。

 

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言い換えれば教習所の都合(時間的な)でお客様の時間的な都合を考慮せずに「いかに教習を効率よく行えるか」のみに集中したカリキュラムを組むことができるので短期間での卒業が可能となるのです。

このようなお話をすると「合宿免許は1日中教習所にこもって朝から晩まで教習を受けることになる」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、合宿期間中に「どのような授業」を「どのくらいの時間」こなす必要があるのかを事前に知っておけば、心にゆとりを持つことができると思います。

さらに合宿期間中は意外と自由な時間を取ることができることにも気づかれると思います。

そこで今回は教習内容について及び、どのように教習が進んでいくのかについて説明をしようと思います。

 

教習の進み方について知っておきたい基礎知識

 

まずは教習の全体スケジュールをご覧ください。

 

教習は大きく分けると第1段階と第2段階の分かれていて、第1段階の教習を全て終わった人は第2段階の教習を受けることになります。

そして1段階と2段階で行われる授業の時限数は決まっています。(1時限50分です)

第1段階では技能教習が12時限(MTは15時限)、学科教習が10時限。

第2段階では技能教習が19時限(MTも同じ)、学科教習が16時限。

ちなみに技能教習とは「車に乗る教習」、学科教習とは「教室で受ける授業」のことです。

また、1日に車に乗ることができる時限数も決まっています。

第1段階は1日に2時限、第2段階は1日に3時限。この時限数を超えて技能教習を受けることはできません。

ちなみに2段階になると1日3時限技能教習を行う事になりますが、2時限を超えて連続して技能教習は受けられないので、必ず1時限以上の休憩(又は学科教習)を間に挟むことになります。

 

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教習以外に行われることについて

 

教習とは違うのですが必ず行う事には以下のことがあります。

 

・適性検査

視力、色彩判別の能力、聴力、運動能力、運転適性の検査を行います。時間的には教習の1時限(50分)と考えてください。

視力、色彩判別能力、聴力、運動能力については基準に満たない場合は教習を受けることができません。

運転適性の検査については「自分の性格を知ったうえで気を付けて運転しましょう」という内容です。

・効果測定

修了検定を受ける前及び卒業検定を受ける前に受ける必要がある学科の模擬試験です。

修了検定前の効果測定は50問を30分で受け、45点以上を合格とし、卒業検定前の効果測定は100問を50分で受け、90点以上を合格とするのが一般的です。

時間はそれぞれ1時限程度かかります。

・修了検定

仮免許を取る為の技能試験です。

これに落ちると1時限以上の補習を受けた上、再試験を受けることになります。

・仮免学科試験

仮免許を取る為の学科試験です。
これに落ちると厄介なことになります。仮免学科試験については料金が都度発生しまうためです。

また、ほとんどの教習所で仮免学科試験に3回落ちてしまった場合は一度教習所から帰宅していただき、住所地の免許センターで仮免学科試験に合格したうえで再入校していただく形をとっています。

この際の往復交通費は自己負担となるので時間的にも金銭的にも負担が大きくなります。

・卒業検定

技能教習で習ってきたことをテストする最終試験です。

これに落ちると1時限以上の補習を受けた上、再試験を受けることになります。

まとめ

合宿免許で行われている授業及び試験や検査を全て受けた場合の合計時限数を見て見ましょう。

・ATの場合
第1段階22時限、第2段階35時限の合計57時限と検定、効果測定、適性検査、試験の合計9時限を足した66時限を14日間(最短の場合)で受けることになります。

・MTの場合
第1段階25時限、第2段階35時限の合計60時限と検定、効果測定、適性検査、試験の合計9時限を足した69時限を16日間(最短の場合)で受けることになります。

AT教習とMT教習の総時限数を単純計算して合計時限数を日数で割った場合、どちらも5.0を切ります。(もちろん教習、検定が延びなければという前提ですが)

技能教習の場合は1段階と2段階で1日に受けることができる時限数が変わるので単純な平均値では見ることはできませんが、毎日朝から晩まで教習所に缶詰めになって授業を受けるという事にはならないことはイメージできると思います。

もちろん状況によりますが日によっては授業時限数が多くなることもあるかと思います。その反面授業時限数が少なくなる日も発生することも考えられます。

さらに、教習所によっては卒業までにかかる最短日数がここまでに見てきた例より長くかかる場合もあります。

つまり、日数が長くても授業時限数は変わらない為、1日の授業時限数はさらに少なくなるのです。

 

 

実際、合宿免許に参加している多くのお客様が授業の空き時間を利用して観光やショッピング、ゲーム等を楽しんでいる光景を目にします。

これで合宿免許の教習に掛かる時間や概ねどのようなことが行われるのかがわかったかと思います。